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      ユースホステルの隣に動物園がありましたが、 
ときめかないので却下します。 
 
 
今日の行き先はハイデルベルク城。 
ハイデルベルク城はシュロスなので、今回は城そのものが目的ではありません。 
目的は城内にある「ドイツ薬事博物館」。 
ドイツの医学薬学といえば世界一ィィィ!で、 
できんことはないイイィ───ッ!!ですが、 
 
今回はそれはどうでもよろしい。 
 
この博物館が扱う歴史は遥か2000年を遡り、 
キリスト教世界において近代的な医学薬学の発達以前行われていた薬事に触れる事ができます。 
それは錬金術やまじないなどの、現代人から見れば魔術的な行為です。 
 
出国前日に友人にこの博物館を教えてもらった際、 
ハイデルベルクが予定経路上にあり、且つ時間的余裕もありそうな事からコースに組み込みました。 
 
 シュロスと言えど、城は城。今日も山登りです。 
途中、この斜面を利用した公園があったので、これを通ってショートカット。 
 
  サンドバッグ的なもの(多分)。 
木彫りの人形が怖ぇ。 
 
 
  
木彫りの人形が怖ェ! 
 
 
  
またしても卓球台。 
ここまでくると 
燃えるVやカブトボーグを思い起こさせますね。 
 
 
 
ハイデルベルク城に到着。 
 
  
 
 
  
壊れっぷりが思いの外に素敵。 
 
 
早速薬事博物館に行ってみる。撮影は禁止っぽいが、メモはとる。 
 
そんな中、「信仰と医療」をテーマとした部屋に展示されていた一枚の絵。 
  "Christ as a pharmacist" (薬剤師キリスト) 
※画像はポストカードのスキャンです 
 
天秤を片手に指をクロスさせるキリスト。 
背景には治癒の奇蹟の場面が描かれています。 
その意味するところは「真の治癒は神によってのみ可能」だそうです。 
 
 
僕はてっきり 
 
「キリストの奇蹟の正体は医学薬学だったんだよ!」 
「な、なんだってー!」 
 
っていう意味かと思いました。 
安彦良和的にはそれでいいのかもしれないけど。 
 
 
ところで、ドイツの町を歩いているとよくこんなマークのついた看板を目にします。 
  ↑こんなマーク 
 
これは薬局を示すシンボルで、Apotheke(アポテーケ:薬局)のAと蛇の巻きついた杯。 
いかにも何か象徴学的に意味がありそうなマークです。 
 
蛇の巻きついた杖ならアスクレピオスの杖が有名で、よく医療の象徴として用いられます。 
一方杯が意味するのは何でしょう?ダヴィンチコード的に女性? 
いや、素直に聖杯って事でしょうか? 
即ち…「医療と信仰」を意味するシンボルなのではないでしょうかっ!? 
 
…って、 
この説だとギリシャ神話とキリスト教が混ざってる! 
 
よし、じゃあキリスト教における蛇といえば知恵の木の実だ。 
エデンの園でイヴをそそのかしたのは蛇で 
知恵の木の実とは、のど仏をアダムズアップルって言うくらいりんごです。 
 
そして、「An apple a day keeps the doctor away. (一日一個のりんごで医者いらず)」… 
そこで諺かよ。 
 
 
正解はギリシャ神話の方でした。 
死者さえ蘇らせる凄腕だったため、後に神の座についた名医アスクレピオス。 
その娘、ヒュギエイアもまた健康や衛生を司る女神とされます。 
実はギリシャ神話でアスクレピオスの杖の蛇って治療に使うのですが、 
彼女はその蛇の飼育担当で、水をやる際に杯を使うんだそうです。 
 
つまり、薬局のマークはヒュギエイア、 
即ち健康や衛生を意味していたのです。 
 
あと、このシンボルになったのは1950年あたりからで、 
それ以前は三本のさじだったり、蛇と杯の代わりに生命を示すルーンだったりしたそうです。 
 
 
薬事博物館から出た後、せっかくなので城を少し見学してから 
次はマンハイム経由バーデン・バーデン行き。 
 
  
↑ハイデルベルク城のワイン樽。でけぇ。 
 
 
マンハイム。訳すと…ひとンち? 
マンハイムにて、電車の乗り換えをしているところで重要な事に気が付きました。 
大体どこの駅に行っても自販機みたいな箱があるのですが、どうやらコレ、 
行き先と目的地を入力すれば現時刻からの最短ルートを検索してくれる 
インフォメーションマッスィ〜ンだったのです! 
もちろん無料で英語も対応で超便利! 
ブンダバー、ドイツ鉄道! 
 
 
マッスイーンの案内に従ってICE(超特急)に乗り、バーデン・バーデンへ。 
「バーデン」とは温泉の事で、実にそのまんま温泉の町である。 
温泉なので当然写真は無いです。 
ここの事は多くを語る必要は無いですね。 
まぁ、ちょいとメモ程度に箇条書きすると 
 
 
 
・混浴 
 
・全裸 
 
・うっひょー 
 
以上。 
 
 
 
温泉を出たら再びカールスルーエに戻り、 
今度はシュトゥットガルト経由テュービンゲン行き。 
 
  シュトゥットガルト駅内に展示された車。 
 
 
テュービンゲンのユースホステルを訪れる。 
今回は予約なしだが問題なく宿泊できた。 
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