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おはようございます。
私のお尻の貞操は無事守られました。
こんなに清々しい朝はないよね!
ロンドンを本格的に回るのは明日にして、今日訪れるのはカンタベリー。
荷物はロンドンの駅に置いていきます。
そこはさすがにロンドン。駅にLeft Luggageくらい当然あります。
そう、大都市なら当然のはず、なのですが、
何日も重い荷物を持って歩いていいかげん肩が壊れてきたこの状況、
それだけの事にいたく感動してしまうのでした。
身軽になったところで電車に1時間半ほど揺られ、
今日の目的地、カンタベリーに到着。
市壁が一部残っています。
城壁はロマンだよね!
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城壁のすぐ裏にある公園。
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城壁はロマンだよね!
さて、この町のシンボルと言えばなんといってもカンタベリー大聖堂。
英国国教会の総本山として知られるイギリス最大の巡礼地。
ということは、プロテスタントの本拠地。ヴァチカンの対とも言うべき場所なのかもしれません。
なんというか…ヘルシングしか連想しませんね。
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きっとこの大聖堂にはヴァチカンに匹敵する程
高い戦闘能力を有する聖職者の軍勢がいるんですね(漫画脳)。
英国国教会の成立は16世紀ですが、カンタベリー大聖堂自体の歴史は更に古く、建設されたのは7世紀頃になります。
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天を衝く塔。ガーゴイルがいますね。
要するに日本の狛犬みたいなもんです。
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大回廊(グレートクロイスター)。
欧州の歴史には、"獅子心王"とか"鉄血宰相"とか"三帝会戦"とか厨二心をくすぐるネーミングが多く登場しますが、
このカンタベリー大聖堂には百年戦争の登場人物、"黒太子"エドワードが埋葬されています。
そういえばヘイ・オン・ワイの野外無人本棚で買ったのは英国の歴史絵本シリーズの中世の巻でした。
この本の百年戦争の項ではイギリス軍のロングボウが1分間に12発の矢を放てた事に触れた上で、
それでも「勝つ事が出来なかった」、と英国視点で書かれていたのがちょっと新鮮でした。
日本では百年戦争ってフランス視点で描かれる事が多いと思うんですね。大概はジャンヌ・ダルクの物語として。
まぁ勝戦国ですし、ジャンヌ・ダルク登場から劣勢だったフランスが逆転だなんて王道漫画パターンはお話になりますからね。
予備知識なしでFate/stay nightをプレイしたら、セイバーの正体は真っ先にジャンヌを疑いますよね?ジル・ド・レじゃなくても。
まぁそんなわけで、カンタベリーの土産屋では
黒太子のメタルフィギュア(と呼んでもいいのか?)を購入。
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前回のドイツ旅行では、
騎士のメタルフィギュア的なのを
友人からお土産にリクエストされていたのに、
何度か目にしておきながら結局買い損ねてしまったので。
ロンドンに戻ると時刻は17時頃。
今日の観光もここまでか───という時間ですが、
見るべき場所の多いロンドンの中でも優先度の高いウェストミンスター寺院は
水曜日は19時まで開いているらしい。
よし、まだ行ける。
地下鉄ウェストミンスター駅を出てすぐに目を奪うビッグ・ベン。
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大半の日本人にとって「ロンドン」というキーワードで真っ先に浮かぶのがこの時計塔ではないでしょうか。
しかし私は今のところ国会議事堂に欲情する趣味はないので
外観だけちょっと見れればビッグ・ベンについては満足。
そんなことより私の興味の矛先は国会議事堂のそのすぐ隣に建っています。
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ウェストミンスター寺院。
ダヴィンチ・コードにも出てきたニュートンの墓がここにあります。
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ニュートンの墓。
(やはり撮影禁止っぽいのでポストカードのスキャン。)
アイザック・ニュートンといえば我々が日常的に扱うスケールでの物理学、
いわゆるニュートン力学を確立した、科学史上最も重要な人物の一人であろう。
しかしニュートンは科学者以外の側面も多い。
神学者としては、聖書に基づいて天地創造から現在までの「世界年」を算出して
2015年に終末が訪れると結論しました。
(サードインパクトですね!)
もっとオカルト方向の側面では、
錬金術師にしてシオン修道会の総長。フリーメイソンや薔薇十字団でもあったと言われ、
MMR風に言うなら
「時空を超えてあなたは一体何度──我々の前に立ちはだかってくるというのだ!!」
といった感じの人物です。
そりゃあ墓参りのひとつもしなきゃならんってもんでしょう。
他にもダーウィンの墓やシェークスピアの記念碑(遺体は入ってないらしい)を見てから
ウェストミンスター寺院を後にして今夜の宿に向かいました。
今夜の宿はアールズ・コートのユースホステルを日本で予約済みです。
フレキシブルに立てた日程ですが(無計画とも言う)、最後2晩はロンドンで過ごす事は決めていました。
そうか、もうこの旅も終盤なのだな。
帰らなくちゃならないんだなぁ…
…いやだぁぁぁ働きたくねええぇぇぇ…
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